第2回観光戦略研究会 株式会社JTB代表取締役会長田川博己様

5月17日(木)に第2回観光戦略研究会を開催しました。今回は、株式会社JTB代表取締役会長田川博己様を講師に迎え、「ツーリズムで世界を変える!」をテーマに講演頂き、その後、参加者の皆さまと議論を行いました。


田川様は、1948年東京都生まれ。1971年慶應義塾大学商学部卒業後、株式会社日本交通公社(2001年株式会社ジェイティービー、2018年株式会社JTBへ社名変更)入社。別府支店で一般営業はじめ外国人旅行客の旅行手配、斡旋等を担当され、本社国内旅行部では企画、契約業務を担当されました。その後、数々の要職を歴任され、2014年代表取締役会長に就任。事業ドメインを旅行業から交流文化事業へと進化させ全国各地の地域活性化に取り組む傍ら、経済産業省、観光庁主催の研修や大学の講義を通して観光産業に係る人材の育成に力を注いでいらっしゃいます。また、観光分野のダボス会議と称される国際会議を主催するWTTC(世界旅行ツーリズム協議会)の副会長としてもご活躍されていらっしゃいます。今年の3月には『観光先進国をめざして』(中央経済社)をご出版され、1970年代の初めから見てこられた日本のツーリズム産業の歴史と、 JTBの100年にわたる歴史とを重ね合わせながら、これからのツーリズム産業のあり方をご提言されています。


講演の中では、「ツーリズム産業を取り巻く世界の潮流」、「ポストオリンピックにおける旅行会社の役割」、「求める人材像」を中心にお話し頂き、国際観光ランキング4位と躍進したものの個別項目の「自然的資源」関連の順位が低調で改善の余地があること、MICE・ユニークベニュー・SDGsの取り組み・ICT整備が観光先進国に比べてまだまだ遅れていること、日本各地のDMOの課題等を、データやこれまでのご経験を踏まえてご説明いただきました。求める人物像としては、果実を刈り取るだけの「稲刈人」ではなく、高い実務執行能力で事業をつくる「田植人」、そして新しい発想力で事業を切り開く「開墾人」と力説されました。また、ライフスタイルの中での「旅」の位置づけを衣食住の後に「旅」ではなく、「旅は人生、人生は旅」であり、「旅」を分母に衣食住を考えてみて欲しいと呼びかけられました。

Tokyo Metropolitan University Tourism Strategy

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